ボーダーライン。Neo【上】
【そっか。見送りとかは別に構わないけど、明日は弁当屋休みだった?】

 続けて、うん、と返事を送ろうとすると、すぐさまメールが届く。

【ちなみに、男は一緒じゃないよな??】

 一瞬、ギクリとなった。

 あたしは画面を見つめたまま、流れる様に文字をタッチする。

【当たり前じゃない、何言ってるの?(笑)
 心配かけてごめんね? あと、明日はバイトお休みだから】

 真顔で送信し、そのまま待っていると携帯が震えた。

【そうだよな(笑)ごめん、変な事きいて。
 俺の事は気にしなくていいから、バイト無いならゆっくり帰っておいで?】

 最後が疑問符なので、分かった。ありがとう、と書いて送る。

 時刻を確認すると、既に十八分経過していたので、あたしは彼が消えたエレベーターへと足を向けた。


 ***
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