ボーダーライン。Neo【上】
「前は週四だったのに、今は週五や週六だし。
平日は毎日学校でバイトも有って。土日はバンドの練習って。全然会う時間ないし。
バンドの為とか、教習所の為とかでお金が要るのは分かるけど。
もっと別に、他の理由が有ってバイト入れてるんじゃないの?」
そう言って彼の反応を見ると、彼はあからさまに狼狽えていた。図星、と顔に書いてあった。
あたしは眉を寄せ、落胆していた。
ーーまた浮気?
嫌な予感がして自分自信を情けなく思った。
「バイト先に。誰か可愛い女の子でもいるの?」
「……は?」
檜はキョトンとしていた。的外れだったのか、とてもしらばっくれている風には見えない。あたしは首を捻った。
「だって、檜モテるし。新しい出会いとかあったんじゃないかって、あたし」
「ちょちょちょ、ちょっと待って、ストップ!」
檜は手を出し、慌てて言葉を遮った。
「確かに、先月から金稼ごうとずっとバイト入れてたのは認める」
ーーやっぱり。
あたしは彼から目を逸らし、口を尖らせた。
平日は毎日学校でバイトも有って。土日はバンドの練習って。全然会う時間ないし。
バンドの為とか、教習所の為とかでお金が要るのは分かるけど。
もっと別に、他の理由が有ってバイト入れてるんじゃないの?」
そう言って彼の反応を見ると、彼はあからさまに狼狽えていた。図星、と顔に書いてあった。
あたしは眉を寄せ、落胆していた。
ーーまた浮気?
嫌な予感がして自分自信を情けなく思った。
「バイト先に。誰か可愛い女の子でもいるの?」
「……は?」
檜はキョトンとしていた。的外れだったのか、とてもしらばっくれている風には見えない。あたしは首を捻った。
「だって、檜モテるし。新しい出会いとかあったんじゃないかって、あたし」
「ちょちょちょ、ちょっと待って、ストップ!」
檜は手を出し、慌てて言葉を遮った。
「確かに、先月から金稼ごうとずっとバイト入れてたのは認める」
ーーやっぱり。
あたしは彼から目を逸らし、口を尖らせた。