貴石の座
序章
最初は秘密だった。
こんなことができるなんて知られてはいけない気がしていたから。
でも、我慢できなかった。お父さんが死んでしまうと思ったから。
お父さん、私を売らないで。
お母さん、もう疲れたなんて言わないから。
どんな人にも私の血をあげるから、私を捨てないで。
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