陰陽師の狂愛の鎖
布団の上で横になっているうちに、気が付けば眠ってしまっていたらしい。スルリと着せられている着物の帯が解ける感覚で目を覚ました。
「あ、起きた?おはよう!もう夜だよ」
私に馬乗りの状態になって私と同じように着物を着た男性が言う。私は「な、何をして……」と顔を真っ青にするけど、男性は私の着物の帯を緩めるのをやめない。
「ずいぶん無防備だね。そういう子にはきちんと躾しないといけないじゃない?まあ、もし真奈美が外に出て他の男にこんな姿見せてたらそいつを殺すつもりだけど」
男性はそう言った後、私に噛み付くようなキスをする。もう何度もこんなことをされているはずなのに、未だに怖いと思ってしまう。
全てが狂ってしまったのは、この男性ーーー黒鉄晴明(くろがねせいめい)と出会ったあの瞬間からなんだ、きっと。
高校を卒業を機に私は実家を出て県外の大学に進学した。地元では霊媒体質のせいで友達なんてほとんどいないし、一からスタートするにはちょうどよかったから。
「おはよ〜!真奈美」
「おはよう、椿」
「あ、起きた?おはよう!もう夜だよ」
私に馬乗りの状態になって私と同じように着物を着た男性が言う。私は「な、何をして……」と顔を真っ青にするけど、男性は私の着物の帯を緩めるのをやめない。
「ずいぶん無防備だね。そういう子にはきちんと躾しないといけないじゃない?まあ、もし真奈美が外に出て他の男にこんな姿見せてたらそいつを殺すつもりだけど」
男性はそう言った後、私に噛み付くようなキスをする。もう何度もこんなことをされているはずなのに、未だに怖いと思ってしまう。
全てが狂ってしまったのは、この男性ーーー黒鉄晴明(くろがねせいめい)と出会ったあの瞬間からなんだ、きっと。
高校を卒業を機に私は実家を出て県外の大学に進学した。地元では霊媒体質のせいで友達なんてほとんどいないし、一からスタートするにはちょうどよかったから。
「おはよ〜!真奈美」
「おはよう、椿」