もう二度と叶いませんように



『ねぇ、なにその服。スカート丈が短い。』




『お金貸して。今月ピンチでさ〜。』





『他の男と話さないでね。LINEも無し。僕がいれば良いんだから。』





「初デートの時、お気に入りの服を着ていった時に言われたこと。





家を尋ねてきては言ってきたこと。




断ると、すぐに暴力をふるってお金を取っていったこと。






少しでも話したら、夏彦がイライラした態度で言ってきたこと。






全部全部、嫌だった。





何されるかわかんない。




顔色伺って、機嫌悪くならないようにして、暴力振るわれても私が悪いんだって。機嫌悪くさせる私が悪いんだって言い聞かせて、何度も何度も必死に耐えてきたのに・・・!




でもね?高校卒業して、夏彦が就職して離れて行った時、正直嬉しかったの。




これでもう、怯えることも痛みを我慢しなくていい。




解放されて自由に生活できると思ってたのに!




それで今度は、メッセージが来て、こっちに帰ってくるから?




何で?何で、帰ってくるの?




もう、私を苦しませるのはやめてよ!




もう、許してよ!お願いだから!!」




< 14 / 18 >

この作品をシェア

pagetop