もう二度と叶いませんように
『ねぇ、なにその服。スカート丈が短い。』
『お金貸して。今月ピンチでさ〜。』
『他の男と話さないでね。LINEも無し。僕がいれば良いんだから。』
「初デートの時、お気に入りの服を着ていった時に言われたこと。
家を尋ねてきては言ってきたこと。
断ると、すぐに暴力をふるってお金を取っていったこと。
少しでも話したら、夏彦がイライラした態度で言ってきたこと。
全部全部、嫌だった。
何されるかわかんない。
顔色伺って、機嫌悪くならないようにして、暴力振るわれても私が悪いんだって。機嫌悪くさせる私が悪いんだって言い聞かせて、何度も何度も必死に耐えてきたのに・・・!
でもね?高校卒業して、夏彦が就職して離れて行った時、正直嬉しかったの。
これでもう、怯えることも痛みを我慢しなくていい。
解放されて自由に生活できると思ってたのに!
それで今度は、メッセージが来て、こっちに帰ってくるから?
何で?何で、帰ってくるの?
もう、私を苦しませるのはやめてよ!
もう、許してよ!お願いだから!!」