もう二度と叶いませんように
そこには、血の付いた斧を持って笑顔で微笑む夏彦の姿があった。
「久しぶりだね。そら。」
「な、なんで?」
「なんでって、君に会いに来たんだよ。」
「そんなことじゃない!なんで、私の大切な友達を!!」
「コイツらが僕にとって邪魔だからだよ。僕らのことをいちいち聞いてきやがって。ていうか、君も随分と反抗するようになったね。僕に逆らう気?」
「それは・・・・・・っ!」
「まぁ、良いや。そんな事より、僕と一緒に楽しもうよ。去年書いたよね?『ずっと一緒にいられますように』って。2人の願い事を叶えてくれるように!」
「嫌!!」
私は、夏彦から逃げるために一目散に走った。
「おい、そら!!」