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[ほんま、敵わん人やわ]
「あなたに出会えて良かった」
[俺もやで?天咲ちゃん、]
「ねぇ、あなたの名前が知りたい。
秘書、としか教えてくれなかったじゃない」
[そうやな。俺の名前は____]

それは彼にふさわしい、真っ直ぐで実直な名前だった。

黒「騒ぎに気づいて通報があったらしい。
逃げるぞ」
「さぁ、行って」
[ありがとう、ほな]

そう言って彼は去っていった。

黒「…お前ずっとそのままだったのか」
「え?」

そう言うと、拓実は自分のジャケットを私の背中にかけた。

「…あ、!!!ねぇ、最低!てかみんなが駆けつけるのちょっとでも遅かったら麻薬飲まされてたんだからね?」
黒「ふは、そしたらお前復讐どころの騒ぎじゃなかったな笑」
「もう笑い事じゃない!ここで醜態晒すくらいなら死んだ方がマシだわ。。。」
黒「よし、ほら帰るぞ」

そう言って、脱がされた私のジャケットを拾い上げ、拓実は私の手を引いた。



____私の復讐は、終わった。
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