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「あの、ごめ…そんな変なこと言った?」
天咲「優しいね、」
「え?」
天咲「みんな、いつも私を…殺されてもおかしくなかったのに、助けてくれて、それで…」
ああ、なんだ。
俺たちの気持ちに気づいてなかったのか。
「天咲、こっち向いて」
深呼吸をして、ゆっくり話し始める。
「俺たちは天咲のこと、天咲が思ってる以上に大切に思ってるよ。
天咲が悲しかったら悲しいし、喜んでたら俺らも嬉しい。
こんな形で出会ったとしても、俺らも天咲の辛さを一緒に背負いたいと思ってる」
ゆっくりとこちらを見る天咲。
「少しずつでいい。前を向いてほしい。
頑張れなんて綺麗事は言わない。
ただ……俺達が側にいることを、忘れないでね」
1番大きな雫が頬をつたい、それを指ですくってあげた。
天咲「私ここに居て、みんなと一緒に暮らしていいの?」
「天咲なら、みんな大歓迎だよ」
天咲「ありがとう、」
安堵した表情を見て、俺もホッとした。
彼女の心の傷を、一分一秒でも早く払拭してあげたい。
そして、彼女を守りたい。
そんな気持ちが強くなった出来事だった。