monochrome
ふふっと笑う彼は、自嘲しているようにしか思えなかった。
白「声に出すのが怖いなら、強く念じてみて。
僕が読み取ってあげる。」
「…わかった」
頭に浮かべた5文字。
白「…合ってるよ。それで」
「うそ、」
白「ふふ、それは答えに対するうそ?
それとも、僕の能力に対するうそ?」
「どっちもだよ、てか凄いね普通に」
白「え?怖くないの?僕が」
「怖くないし、普通に尊敬した今」
白「もしかして天咲ちゃんって、バカ?」
…年下にバカと言われたが、あながち間違っていない。
白「でもね、ヒットマンじゃなくて、正しくは始末屋かな」
「…始末屋」
白「依頼を受けて、その相手を消す。だから始末屋」
改めて聞くと、衝撃的な内容だが、
数日の出来事によって感覚が麻痺しているのか、
あまり驚くに至らなかった。
白「まあそうだよね」
「ねえ勝手に私の心読み取らないでよ、!」
白「天咲ちゃん、直樹くんの次に読みやすい笑」
「え!直樹の次?」
白「この中で2番目だね笑」
…嬉しくない。
白「あー直樹くんに言っとこー」
「だから!読まないで!」
白「はいはーい笑」
「私、最初から読みやすかったの?」
白「んー、最初は閉ざされてて読めなかったけど、