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父「次に狙われるのは俺達かもしれない。
だから、これを天咲にも持っていて欲しい」
「何これ?」
父「ここにプロープル社の機密データが入ってるマイクロチップだ。
俺たちに何があっても、天咲がこれを持っていればいつかプロープル社の悪事を暴いてくれ」

そう言ってペンダントの中に入れ、私の手に収めた。

そして次の日、

母「まだ怪我の回復が出来ていないから、天咲も早く寝なさい。これ、怪我の回復を早める薬」

そう言って渡された薬を飲むと、直ぐに眠気が襲ってきた。

そして目を覚ますと、
知らない部屋で、知らないベッドで横たわっていた。
長い夢を見ていたような気がした。
途中、あの日のように男が上にまたがって首を引っ張る夢を見た気がした。
でも、ぼーっとしてあまり思い出せない。
首にあるペンダントを確認する。
…ある、これは夢じゃないんだ。

すると、誰かがベッドの傍に腰掛けていた。

紫「お目覚めかな?」

紫ノ宮さんが、優しい目をしてこちらを見ていたんだ。

それから、彼らから全部話を聞いた。
首にあるペンダントを握りしめた。
動悸と息切れがして、意識が朦朧とする。
…でも、私の頭の中にある決意だけは鮮明だ。

_____絶対に、犯人を殺す。
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