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そして相手に傾聴すること。耳を傾け、受容的態度で話を聞くこと。
赤「俺には妹がいて。…」
そして健斗は、自分の過去のことを全て話してくれた。
「私には、過去の健斗みたいに、怒りに身を任せて暴走して欲しくないんだね」
赤「そう、この後悔を背負って欲しくない」
「優しいね、健斗は」
赤「天咲を想う気持ちは、誰よりも強いからね」
じゃあなんで銃を向けてるの?とは、聞かない。
一通り健斗の話を聞いたところで、私は自分の真の目的を告げる。
「私には、9人がいる。1度絶望した世界から救ってくれた9人が。
だから私が暴走した時も、死ぬ気で私を止めてくれる。
さっきは人を信じすぎるなって言ったけど、私は貴方達に殺されても貴方達を恨んだりはしない。
でもみんなと生きたい。だから、ここで自分の過去に蹴りをつけたいの」
「健斗、私を仲間に入れてください」
真の目的、望ましい行動を提示した。
すると健斗は、ふふっと微笑んだ。
赤「合格だよ天咲。君は強いね」
そう言った刹那、
カチャッ、パシュッ
「…、!」
ピストルの引き金を引いた。