monochrome
Sora Side
目が覚めると、黄色が私のベッドの近くに腰掛けてこちらを見ていた。
黄「大丈夫か?」
「…うん」
…大丈夫、なわけない。
どうやら、あれは夢じゃないんだ。
お父さんとお母さんが、死んだ。
そんな事実をどうやって、受け入れて生きていくのだろうか。
もうこの先、生きる希望も何も無い。
大切なものを失ってぽっかり空いた穴のような心には、
汚くて黒い感情しかわかなかった。
「犯人、わかってるの?」
黄「ああ、おおよその検討はついてる」
「誰なの?」
黄「知ったところで、どうすんだよ」
「…殺す、」
黄「おい、!」
黄色が少し慌てた。