monochrome
黄「お前は、まだ潔白な人間だ。その手は絶対に汚すなよ。
1度染まってしまったら、もう2度と戻れないんだよ」
何を言ってるかわかんなかったが、とにかく必死だった。
黄「お前らの仇は、俺ら9人がとる。お前の面倒だって、暫くは俺らが見る。
だから、今は自分の心配だけしとけ。
…辛いかもしんないけど、な」
しっかりとした強い眼差しで、
でもどことなく優しいそれで私を見つめて
諭すように言った。
仇をどうやって打つのかは知らない。
でも、そこには確かな自信が含まれていて。
「ねぇ、名前は?」
黄「俺は流星」
部屋を出ていく流星の背中を、ただただ見つめることしか出来なかった。