monochrome
牛乳
Ryusei Side
天咲はいつも真面目で、熱心だ。
でも、それでいてとても面白い。
少し桃田と似たムードメーカーみたいな部分がある。
いつも面白いことを言って、俺を笑わせてくれる。
笑ってみせると、
天咲「流星の笑った時にクシャってなるのが好き!」
って言ってくれる。
笑った顔なんて、褒められたこと無かったからな。
俺の日課は、夜にプロテインを飲むこと。
今日もいつものようにチョコレート味のプロテインを作ろうとしたら、天咲が現れた。
天咲「よっ!流星」
「おお、どうしたの?」
天咲「ねえ、私も飲みたいって言ったら怒る?」
「怒らないけど?珍しいね笑」
天咲「最近鍛えてるから、タンパク質取りたくて」
そう言って、もうひとつのカップに俺の真似をして粉と牛乳を入れる。
天咲「あ、待って。いいこと思いついた」
「なに?笑」
天咲「手に万歩計つけて、どっちが多く振れるか選手権しよ!」
「ふは、なんでそんなこと思いつくの笑」
天咲「しょーもないことが好きなの!」
「負けたら分かってんだろな?」
天咲「流星もね?」
「「よーい、どん!」」
思いっきり振ること15秒。
「よっしゃー!俺の勝ち!」
天咲「3回差は悔しい、、、」
「はい、じゃあ俺の言うこと聞いて」
天咲「…なにがお望みですか?」
「こっち来て」