monochrome
兆し
Atsushi Side
天咲が居なくなって1週間。
僕達はもとの9人の生活に戻った。
でも、みんなの会話が少ない。
黄野くんは、あれから依頼も受けなくなり、プロテインも飲まなくなった。
自分のせいだと毎日自分を責めて、前よりかは少し痩せてしまった。
紫「…流星、元気ないな」
「心配だよね、、、優さんも」
紫「おれ、流星が落ち込んでるとこ見たくないなぁ」
「僕も…」
黒「もう、この際だから9人で温泉とかにでも行く?」
紫「あぁ…喜んでくれるかな?流星」
「でも今は何も楽しくないよねぇ…」
3人でうーん、と考え込んだ。
このまま落ち込んでいても、仕事の依頼を断ってばっかじゃ僕達が飢え死にしてしまう。
そんな時、ニュースが舞い込んだ。
青「今日さ、情報屋のおっちゃんから聞いたんだけどさ。
cigaretteがプロープル社から依頼された仕事は、天咲を誘拐することだけだったらしい」
黄「…誘拐?」
青「つまり、cigaretteは天咲をさらったけど殺しちゃいない、あいつはまだ生きてるかもしれない」
紫「ほんとか、!」
青「あぁ、情報屋の信憑性は高いよ」
橙「それやったら、はよ天咲を救いに行こうや!」
緑「待て、!生きているからこそ真剣になるべきだろ、!」
黄「…とりあえず、天咲奪還作戦を今日の夜練ろう。
みんな8時にここ集合だ。服はそのままでいい」
こうして、夜8時に天咲の奪還作戦を企てることにした。
7時58分。
赤「生きてたら、なんて声かける?」
橙「久しぶり、ちゃう?」
黒「ふは、別れた彼女か」
桃「やべぇ秀逸すぎ笑」
黄「…天咲。会ったらまず謝罪がしたい」
紫「大丈夫だよ、あいつは強い。
早くあいつを取り戻す作戦考えよう」