九羊の一毛
*
うっすらと開けた目に映ったのは、白い天井だった。
自分の家はこんなに白くないよなあ、と考えて、それから思い出したように視線を横に向ける。
「おはよ」
「おはよう……」
うん、そうだ。玄くんの家だ。
隣で眩しいくらいの笑顔を浮かべる彼に、掠れた声で返事をする。
流石に気恥ずかしくて寝返りを打ったら、ずきん、と腰に痛みが走った。
「う、」
「痛い?」
「うん……ちょっと、」
私の言葉を遮るように、彼が背中越しに腕を回してくる。
「ごめんね。手加減できなかった」
そういうことを言われても反応に困る……!
ごめんね、と謝りながらも彼の声色はどこか嬉しそうだし、体は密着してるしで、全く説得力がない。
「……でも、初めての時より気持ち良かったでしょ?」
「えっ、」
「いっぱい可愛い声出てた」
だから何でそんな恥ずかしいこと朝から言えるの――――!?
もう羞恥で顔から火が出そうだ。耐え切れずに唸りながら顔を覆うと、くすくすと耳元で笑い声が揺れる。
「俺はね、めちゃくちゃ気持ち良かったよ。トぶかと思った」
「も、やだぁ……」
「んー……ごめんね?」
うっすらと開けた目に映ったのは、白い天井だった。
自分の家はこんなに白くないよなあ、と考えて、それから思い出したように視線を横に向ける。
「おはよ」
「おはよう……」
うん、そうだ。玄くんの家だ。
隣で眩しいくらいの笑顔を浮かべる彼に、掠れた声で返事をする。
流石に気恥ずかしくて寝返りを打ったら、ずきん、と腰に痛みが走った。
「う、」
「痛い?」
「うん……ちょっと、」
私の言葉を遮るように、彼が背中越しに腕を回してくる。
「ごめんね。手加減できなかった」
そういうことを言われても反応に困る……!
ごめんね、と謝りながらも彼の声色はどこか嬉しそうだし、体は密着してるしで、全く説得力がない。
「……でも、初めての時より気持ち良かったでしょ?」
「えっ、」
「いっぱい可愛い声出てた」
だから何でそんな恥ずかしいこと朝から言えるの――――!?
もう羞恥で顔から火が出そうだ。耐え切れずに唸りながら顔を覆うと、くすくすと耳元で笑い声が揺れる。
「俺はね、めちゃくちゃ気持ち良かったよ。トぶかと思った」
「も、やだぁ……」
「んー……ごめんね?」