姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生
「はっきり言っておきます。今の紅蓮関係者は”全員”嫌いです。
人の話も聞かず、自分のいう事、見たものしか信じてない
そんな人たちは嫌いです。現役の紅蓮幹部たちでも同じことなので」
「面白れぇ」
は?
ドンと壁にまで追いやられたあたしの両横には目の前にいる男の腕
「今言った言葉が聞こえなかったの?」
「近づくなとは言われてねぇ」
「あたしは、あんた達が嫌い。総長という立場に
縋り付いてるような奴は大っ嫌い」
「へぇ。言うじゃん」
何?
「お前、俺の女にする」
!?
キャーという女子の悲鳴じみた声がクラスに響き渡った
「いいだろ?」
「諒芽(リョウガ)が決めたことなら」
「「反対はしない」」
「なる気はないし。なる気もない。
剛君にも言われたでしょう?傘下のこともちゃんとできないような人達と
一緒にもいたくないの」
残念ね?
「何?」
「自分たちの目で見て、聞いてくれば?
それをあんた達がするのかどうかは勝手だけど
あたしはアイツらも、あんたたちも信用はしてないから」
剛君が、諒芽と言われた男の腕をどかしてくれたことによって
横にずれることが出来た。