姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生

「じゃあね」

カバンを持って外に出れば、待っててくれた玲央君の姿

「お帰り」

「ただいまっ」

いつものごとく助手席に乗り込むと
後ろからドアの開く音がして
そこを見ると、案の定、2人の姿があって

「おい。おめーらまで乗せる趣味はねぇぞ」

「いいじゃねぇかよ。兄貴」

「ざけんな。自分のバイクで帰ってきやがれ」

「俺たち今日、バイクじゃねぇし」

へ？
いつもバイクなの？

「雨が降るんじゃね？」

「うっせぇ」

それでも、乗ったのを確認してから運転する玲央君は、お兄ちゃんなんだな

「で？お前らは倉庫でいいのか？」

「いや。今日は、帰る」

「ったく。めんどくせぇ」

そう言いながらも車を走らせてくれてる玲央君は
どっちに行ってもいいようなルートを通ってるんだろう

キキィッ

「着いたぞ。起きろおめーら」

そう言って後部座席のドアを開けて、降ろす玲央君の姿。
あたしは、前後に誰もいないいのを確認してから車を降りる

「相変わらず、用心深いな」

そりゃあね・・・