姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生
「兄貴」
「あ?」
「何で、あの女この家になじんでるんだよ」
「すぐにわかる」
「すぐに?」
「あぁ」
「璃和」
後ろから声を掛けられたと思ったら、玲央君ではなく
姫奈を抱っこしてくれてる、麗君の姿
「ごめんね?ありがとう」
姫奈を受け取るつもりだったのに
一向にあたしの手元に帰ってくる気配がない
「麗君?」
「大丈夫だ。寝かせ着けまでしてくる」
いいのかなぁ?
そう思っていても、姫奈を連れて中に入って行ってしまった麗君
「アイツが一番姫奈に甘いよな」
そう言ってくれる玲央君だけど
「玲央君だって、姫奈に甘いでしょ」
「それ言われちゃおしまいだな」
玲央君と一緒に、家の中に入って
靴をいつものように中に入れた瞬間
後ろにいた2人が驚いた様な顔をしていたのが目に入った
「お前、いつもこうしてんのかよ?」
「まぁな。ここに来れば大体、そうしてる」
「嘘だろ?」
「嘘じゃねぇ。現にこうしてるじゃねぇか」
「姫奈、寝かせてきた」
「ありがとう」
「ヒナって」
「神楽もちゃんとにできてねぇ、お前らに言う必要はねぇ」
「「!?」」
確かに。神楽をちゃんとにしてくれてれば
アイツらが今、幹部でいるなんておかしいはずだもの
「どういう・・・」