姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生
「おめぇらも分かってるだろ。こうなることぐらい。
神楽は、紅蓮の傘下を剥奪(ハクダツ)。解散だ」
「・・・っ」
「どうしてよ!?この女があたしを傷つけたんじゃない!
なのに、何で、星哉が・・・っ」
「嘘はいけねぇな?佐々木グループの”我儘お嬢様”」
「!?」
「何で・・・」
「なんでそれを知ってるかって?
璃和が追い出されたときにやられたと。あの時に言っていたな。
だがな?璃和は、あの時俺達と一緒に居た璃和が、どうやってお前に傷をつけることが出来る?」
「・・・っ!?」
「お前たちも、まんまとこの女の嘘に騙されてたってわけだ。
紅蓮。お前たちもだ」
「・・・っ」
冷めた目で見ている玲央君の目は、久々に見たかもしれない
「璃和。言うぞ?」
「うん」
「何があるって言うんだよ?兄貴」
「璃和はな。俺達の代の”紅蓮姫(グレンヒ)”だ。
お前たちが早々、傷つけていい女じゃない」
「!?」
「嘘だろ・・・?」
「璃和。お前何で」
「黙ってた?」
黙ってた・・・か
「あんた達がそれを知ったら、腫物を触るように接したでしょう?
あの子がいても、大事にしてくれてた?
そんな自信もないような人たちに言う必要もないわ」