姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生
「なら、お願いがあるの」
「お願い・・・?」
そう。
お願い。
「神楽のみんなに、居場所を作ってあげて欲しい」
「!?」
「神楽のみんなはそれぞれに事情がある子が多いから
だからこそ、今、皆から居場所を取ったら、皆の居場所までなくなっちゃう。
それだけは、どうしても避けてあげたい」
「分かった」
「ありがとう」
それだけ言ってみんなが待ってくれている車に乗り込んだ
「お前、諒芽に何を頼んできた」
「内緒」
「おいおい」
「で?星哉には言ってきたのか?姫奈の事」
「言ったよ。でも、今は会わせられないとも言ってきた」
「そうか」
「でも、いつかは姫奈に星哉が父親だって伝えてあげたいから」
「そうだな」
車を走らせること数時間
酒井の家について家に入ると
疲れ果てている組員さんと麗君の姿
「どうした?」
「姫奈の体力余り過ぎ」
体力?
「璃和たちがいないもんだから、遊びに使われた」
そういう事・・・
で、肝心の姫奈はどうしちゃったわけ?
「姫奈なら、まだ、アイツらと一緒に遊んでる」
はい!?
「恐るべし3歳児」
アハハ・・・