姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生

「なぁ」

「何?」

「川谷の猛アタックってことは」

「星哉が先に好きになってきたんだよ。あたしのことを
あたしは、星哉のことも、神楽もどうでも良かった。
だからこそ、付き合うってなった時に由依ちゃんから条件を出された」

「条件?」

由依ちゃんたちを見ると頷いてくれたのが見えた

「あたしを傷つけないこと。泣かさないこと」

「!?」

「星哉は・・・神楽は見事に両方とも由依ちゃんたちの前で条件を破った」

「マジかよ」

「本当だ。璃和は、俺達の代の唯一の”姫”だ。
それが、傘下の妃になるんだぞ?条件位出すに決まっているだろ」

「マジかよ」

「現に、あたしは神楽にも泣かされ、星哉に泣かされ傷つけられた。
それだけで、玲央君たちから、こうされる事くらい分かっていたことだもん」

「・・・っ」

「だから、さっきも、あの時も、あぁ言ったのか」

「そう」

「ママー?このおにいちゃんたちだれー?」

「このお兄ちゃんたちはね?」

「ひなのパパ?」

え?

「ひなのパパじゃないの?」

「姫奈のパパはここにはいないわ」

「えー」

えー。じゃないわよ

「でも、いつか。いつか絶対に会わせてあげるから。
だから今は、ママだけで我慢して。ね?」

「はーい」

「璃和。何をこいつらに頼んだ」
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