姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生

「当然、はい。そうですかってなるわけでもないから
暫く考えたいので、来ないでください。そう言って帰って貰った。
そのことをそのまま紅蓮の愁君たちの代である10代目はみんな知ってる。
愁君も由依ちゃんも玲央君たちも知ってる。
知ってるからこそ、翌日、あたしを連れて神楽の倉庫に一緒に来てもらった」

「「!?」」

「一緒に行ったって」

「えぇ。行ったわ。10代目幹部たちと妃である由依ちゃんも一緒に」

そう言うと驚いた顔をする紅蓮の現役幹部たち。

「あの時の神楽のみんなの顔はね。襲撃にでも来たのかっていうような顔してて
だけど、今みたいに、神楽は、幹部も下っ端も関係なく一緒に過ごしていることが多くて
星哉たちも下っ端に紛れていたの」

「へぇ」

へぇって仮にも元傘下なんだからもうちょっとは、関心持ちなさいよ

「なぁ。。下っ端に紛れて何やってるわけ?」

「それぞれよ。バイクをいじるのもいれば体力をつけようと
ストイックになってるのもいた。
だけど、それを見て思ったのは、神楽には”居場所”が必要なんだと」

「「居場所?」」

「さっきも話したでしょ?神楽のメンツに居場所を与えてあげて欲しいって」

「そう言ったな」

< 35 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop