姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生
あたしを庇うように立ってくれる玲央君と麗君。
そして岬君たち
「何で、岬さんたちまで」
「忘れたのか?璃和は、俺達10代目の”紅蓮姫”だっつったろーが」
「・・・っ」
「いいか?あいつらと璃和はもう2度と会わせることはねぇ。
話し合いてぇならお前らだけで話し合ってろ」
「くそっ」
「璃和。帰るぞ」
もう?
「姫奈が寝ちまう前に連れて帰る」
あぁ。そういう事
「うん。分かった。」
神楽のメンツに、居場所さえあれば、どうとにでも出来る。
だけど、あたしはどうなっても構わない。
でも、姫奈に何かあってからじゃ遅いから
「待ってくれ」
「何?」
「その、チビは」
姫奈の事?
「この子は、紛れもなく2年前に産んだ
あたしと星哉の一人娘。星哉は認知すらしてくれなかったけどね。
だから、星哉にも、星哉の両親にも会わせてないし、教えてもいない」
「そうか。すまなかった。謝って済まされる事ではないことは分かっている。
だけど、それでも俺たちがもっと早くに動いていれば
お前がこんなひどい目に合わずに済んだんだな」