姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生
そうね
「2年前。きっと、玲央君や麗君と一緒にいた彼らには
玲央君たちから伝わっていたと思っていたわ。
でも、行動も起きないと言うことは、彼らは、そのことも、伝えていなかったんでしょう?」
「・・・っ」
「あぁ」
だから言っておけと言ったのにとつぶやいた玲央君の言葉はしっかりと届いてたけどね
「でも、それでも、もういいの。
どうせ、2年も前のことだし、ちゃんと、玲央君たち10代目がしてくれたんだから。
あたしはそれでいい。紅蓮のみんなが
これ以上、気にする必要もないし。代替えなんてしなくてもいいからね?」
「・・・っ」
玲央君たちの弟の2人は嘘だとでも言うように顔を上げ
他のみんなは、頭を下げてくれた。
「同じ学校なんだから、そんなことされるとクラスに居づらくなっちゃうじゃない」
「雨宮・・・」
「すまなかった」
それだけ言うと、下まで見送ってくれた紅蓮の幹部たち
「あ、あたしに娘がいることは、内緒にしておいてね?」
「あぁ」
じゃないと学校を辞める羽目になってしまう可能性が非常に高い
どうしても、高校ぐらいは卒業したい
「璃和。帰るぞ」
「うん」