姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生
倉庫

翌日、学校に普段通り来たあたしたち。

なんで”たち”かって?
今日は、星稜祭のカフェで出す軽食用の食材を剛君に
運んでもらったからだ。

「ありがとう剛君」

「あぁ。構わない。食材、調理室に運んでおくから」

「うん。ありがとう」

その言葉を信じて、あたしはクラスに
後は剛君に任せてしまった

「あ、雨宮さん」



「何?」

「軽食作るの」
「あたしたちも手伝ってもいい?」

作る方を・・・?

「お願いがあるの」

「お願い?」

そう。お願い

「料理はあたしが作りたいの。
だから、クラスで食べる人たちや
持って帰る人用の盛り付けをお願いしてもいい?」

「そんな事でいいの?」

「そんな事なんかじゃないの。
盛り付けだって、大事なことなの」

「そうなんだ」

「わかった」

「今日から、試食してもらうから。
どう盛り付けとかできるかも考えて欲しい」

「分かったっ」

「なぁ」



「なんだ。おはよう」

「あぁ。聞きたいことがあるんだ」

聞きたいこと?

「放課後。紅蓮の倉庫に来れる時間はあるか?」

紅蓮の倉庫・・・
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