姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生
そうか。と言って中に入ってくる2人
「アイツから、連絡は」
「入ってこないよ。もう、終わったことだし、別に今のあたしには
愁君や由依ちゃん。姫奈や玲央君たちもいてくれる。
他の男の人は分からないけど」
「そうか。ならいい」
「あー!れいくんだ!」
「よー姫奈。眠れたか?」
「うん!いっぱいねた!」
「そうか。璃和。じゃあ、今日は姫奈を借りていくぞ」
「はーい」
「ママー。きがえるー」
そう言って、慌てて着替えに行こうとする姫奈。
「ゆっくり着替えさせて来い。
どうせまだ早いしな」
まぁ、そうだろうけど・・・
「じゃあ、着替えさせてくるね。
コーヒーなら、入れてあるから勝手に飲んで」
「悪いな」
あたしは、コーヒーなんて飲まないけど、玲央君も麗君も
コーヒーを飲むから、一応は置いている。
寝室に着替えしに入るとクローゼットの前にイルカのぬいぐるみを
持ったままの姫奈が
「ママ」
「姫奈?着替えよう?」
「うん・・・」
どうしたんだろう?
「ママ。ひな、れいくんにかわいいっておもってもらえるかなぁ?」
「勿論。姫奈は可愛いもの。何を着てても
麗君や玲央君が可愛いって思ってくれるわよ」
「そっか!」
クローゼットを開けると、一生懸命悩んでいる妃那。
もうすぐ10月になると言うのに
まだまだ、外は暑い。これで10月なのだろうかと思わされるくらいに
「ママ!ひな、これにする」
そういって出してきたのは7分袖のワンピース
「はいはい」
着ていたパジャマを脱ぎ捨てて、洋服を着替え始めるも、こんがらがってしまう姫奈
「ママァ」
「姫奈。ばんざいしてごらん」