姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生

「でも、今日久々にここ(倉庫)に来れてよかったわ」

「は?」

「ここは、何も変わってない。だから、あたしは好きだったのよ」

「そうかよ」

近くで玲央君の車の音がする。
きっと、迎えに来てくれたのだろう

「じゃあ、あたしも姫奈も帰るわ。
酒井の家にいることもあるから、その時はよろしくね」

「何で」

「何?」

「何で、俺達の家にいるんだよ。お前が」

”お前の場所はここじゃない”
そう言いたいのね?
でも、その質問の答えは返ってこない限り教えるつもりはないわ

「なら、玲央君にでも、愁君にでも聞けば?」

「何?」

「今、上がってくるわよ。2人が」

「なっ」

「音が聞こえるもの」

「音?」

そう。2人が階段を上がってくる音が

バンっ
おもいっきり開いたドアの先には
仕事が休みの愁君と、玲央君の姿

「本当に来た・・・」

「あ?」

「璃和。何か言ったのか?」

「んー。2人が今から来るって言っただけ」

「相変わらず、耳がいいな」

そりゃどーも

「で?璃和をここに連れてきて、何をしようってんだ」
「クソガキども」

クソガキって
仮にも、後輩ですよー

「璃和が、紅蓮の関係者だと狙われているんです」

「!?」
< 51 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop