姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生

しっかし

「同じ酒井の人間なのに、2人以外には人見知りをしないのにね」

「は?」
「どういう・・・」

「なんだ。お前ら家にいても気づかねぇのか?
姫奈は、俺達の組員に人見知りなんてしてねぇぞ。
俺や麗にも。だけど、お前たちは現にされたじゃねぇか」

「!?」

「璃和。そろそろ帰るぞ」

「うん。姫奈。愁君たちと一緒に帰ろう?」

「はーい」

諒芽の膝の上から降ろしてもらい
愁君の所に駆け寄ってきた姫奈

「なぁ。お前の言ってるマンションって系列だって」

「そうよ。雨宮の系列。父は医者をしているけど
その傍らで母がマンション経営をしたりしているわ」

「そうか」

「じゃあ、また明日」

部屋を出ようとしたとき

「璃和」

!?

「何?」

「明日から、迎えに行く」

!?
”迎えに行く”
星哉と同じことを言うのね

「分かったわ」

「それと学校の中でもなるべく、俺達と一緒に行動してくれ」

「出来たらね」

それだけ言うと倉庫を出て、玲央君の車に乗り込んだあたし
愁君も姫奈もすでに乗り込んでてあたしを待っていてくれたようだ

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