姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生
玲央君のプライベート用の車に乗って
あたしを学校まで送り届けてくれた2人と姫奈
「行ってきます」
「おう。頑張って来い」
何を頑張るのだろう?
車から降りたあたしは、学校を見上げるしか出来なくて
今日から、ここに通うのかとしか思わなかった。
「おい女。いつまでそこにいるつもりだ。邪魔だどけ」
後ろを向くと、神楽にいた時に1度だけ見た男の人たち
「おや。神楽の妃がここで何をしているんですか」
この人たちは、知らないのだろうか・・・?
「でも、お前、兄貴の車から降りてきたじゃねぇか」
兄貴・・・?
兄貴って誰?
「燐。颯。彼女は分かっていないのではないですか?」
分かっていないって・・・
「そうかもな」
だから一体何?
「そして、そのネクタイ・・・」
「お前、何もんだ」
別に何者でもないんだけど
「川谷はどうした」
「その名前を出さないでいただけますか?
紅蓮の皆さん」
「!?」