姫になった娘と一緒に守られているワケあり元妃は、女子高生

「姫奈の時のことを考えて、お前はここにしてある」

「ありがとう。剛君」

その瞬間教室にいたほとんどの人間がざわついた

「放っておけ。このクラスにはほとんど紅蓮の関係者しかいない。」

げっ

「そんな嫌そうなお顔をすんな」

「イヤに決まっているでしょう?」
何で、アイツと関係のある人間たちと、同じクラスなのよ・・・?

「そんな顔すんな。どうせ半年だろ?」

あと半年だって、長いんだからね?

「なぁ。深堂が言ってる傘下の事もって、どういう意味だ」

「剛君が言った意味のまんまなんじゃないの?
アイツらがあいつ等だと、思ってたら
上に立っているのがあんた達みたいなのだと思ってたら最悪だと思うしかないわ」

「なんだと」

「剛君。やっぱ今まで通りにしたかった」

「おいおい。それを俺に言うなよ。岬にでも言え」

岬君ね・・・

”あの転校生、深堂先生と対等にしゃべってる”
”怖くないのかなぁ”

ボソボソと喋っているつもりなのだろうか?
それでも、丸聞こえなんだけど・・・

「ククッお前分かりやす」

「え?」

「おめーら!聞こえてんだよ!」

それ、言っちゃうの?
嘘でしょう?

”やばっ”

「つーか。早く席につきやがれ!」

剛君がそれを言うんだ?

「今日からこのクラスに入った転校生だ」

「雨宮璃和です」

その名前を出した瞬間ざわついたクラスの人間。
どうせ、ざわついてるのは、紅蓮や神楽関係なんだろうなぁ

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