深紅と浅葱
男が葵を組み敷く

「生娘でもなかろうに…」

「生娘どす」

「……それは、それで良いなぁ」

「ヒッ」


強引に胸元を開かれる

前は、助けがあるとわかっていたが
今回は、助けがくることはない

感じた事のない恐怖が葵を支配する


「たっ 助けっ 助けて!!んっ」


口を手でふさがれる


「んんんんっ!!!」
『沖田さん!!!』



バンッ!




「新選組だ」

「うわぁ!!!」


あっさりと捕縛される男と
新選組と名乗りを上げた沖田を
ぼぅっと見ていた


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