深紅と浅葱
「総司」

「はい」

「送ってあげなさい」

「は「いえ、結構です」」


沖田の返答を遮り、葵が断る


「ご厚意、感謝します
ですが
これから別の仕事がありますので」

「そうか
では、気をつけて
くれぐれも無茶をしないよう」

「ありがとうございます」


深々と一礼し、葵が部屋を出た


「さて、永倉に原田」

「へ?」  「ん?」

「2人は、斎藤を茶化したつもりなんだろうが…
葵に誤解招くような言い方だった
葵を傷つけた過去を忘れたのか!?
平気なはずがないだろう
慣れているものか
また体調を崩してしまわないか…」

「「すみません」」

近藤が視線を外すと
沖田と目が合う


近藤が微笑む
葵程ではないが頭を下げた


「葵が年頃の娘だって忘れんなよ!
今日は、これまで!解散!」





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