深紅と浅葱
「一葵 お前は、葵が露子さんのところにたどり着いたら門を中から開けろ」

「はい」

「では、いってきます」

「葵 露子さんを頼む」

「ええ 全力でお守り致します」



一刻ほどして

隠れ家を制圧
露子も無事に救出


「露子さん!」

「葵斗さん!」


2人が顔を合わせた時


「そういうことか…」


屋敷に残っていた新選組幹部らが
辺りを見回す
ぐるりと葵達と同じ忍服を着た者らに囲まれていた

「葵や一葵は、関係ない
俺が彼女を助けたくて命令した」

「葵斗と女を殺せ」

仲間は、よく知っていた
葵斗が誰より規律に厳しかったこと

そんな葵斗が規律を破った

頭の命令は、絶対だが
誰も葵斗に向かっていこうとしなかった



葵斗が露子をしっかり抱きしめ
守っている姿をただ見ていた



< 114 / 188 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop