深紅と浅葱
夕餉の支度にかかる


葵が素早く野菜の皮むき、ザクザクと切っていく

奈津と須江は、人参を1つ


「葵はん…すごい…」

「慣れてますから
お2人も出来ますよ」

「そうやね 慣れるまでしばらくかかりそうやわ」

「葵はん、色々教えてな」

「はい 花嫁修業だと思って
頑張りましょうね」


葵の言葉に2人が赤くなる

奈津は、永倉
須江は、藤堂


2人の恋心を見破り、葵が言った


「葵はんは、ええ人おるの?」

「この顔ですから」

「その顔やから聞いたんよ
葵はん美人やもん」

「美人だなんて…能面のようなこの顔には不釣り合いな言葉ですよ」

「能面って、葵はん面白いね」



娘3人は、すっかり仲良くなった



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