深紅と浅葱
「随分上手になりましたね」

「葵の教えが上手いんよ」

「葵!うちは?どう?」

「奈津さんも上手になりました」

「「嬉しい~」」


仲の良い様子に心配は、消えた


表情のない葵が仲間外れになって
仕事を押しつけられていると考えていた

というのも

平隊士が口にするのは〝葵〟だけ


美人だからモテてるのだろう



その時は、そう思った








3人が女中になり、1ヶ月


『そういうことか…』



沖田が気がついた

2人が出掛けてしまうから
1人で仕事しているんだと

平隊士が手伝っているから負担はないだろうと思いつつ





「明日、出掛けに着いてきてくれ」





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