深紅と浅葱
考えないように
離れようとするほど
新選組や沖田の事で頭がいっぱいになっている
自分を保てない不安を感じることもあった
土方の言葉が心地良く
決心を揺るがすものであり、葵を悩ませるものだった
屯所に戻った土方は、葵斗を呼び出した
「葵と一葵について聞かせてくれ」
〝葵斗は知らない〟と言った葵の言葉から嘘は感じられなかったが
もしかしたら知っているかも
知らなくても、何かわかるかも
という望みで質問をした
「一葵とは子供の頃から一ツ橋組でしたけど、葵は家茂様の徳川組だったのでそれほど知らないですが…
なんで急に?」
「2人を助けたくてな」
葵斗は、しばらく土方を見た
「土方さんは、何か知ってるんですか?」
離れようとするほど
新選組や沖田の事で頭がいっぱいになっている
自分を保てない不安を感じることもあった
土方の言葉が心地良く
決心を揺るがすものであり、葵を悩ませるものだった
屯所に戻った土方は、葵斗を呼び出した
「葵と一葵について聞かせてくれ」
〝葵斗は知らない〟と言った葵の言葉から嘘は感じられなかったが
もしかしたら知っているかも
知らなくても、何かわかるかも
という望みで質問をした
「一葵とは子供の頃から一ツ橋組でしたけど、葵は家茂様の徳川組だったのでそれほど知らないですが…
なんで急に?」
「2人を助けたくてな」
葵斗は、しばらく土方を見た
「土方さんは、何か知ってるんですか?」