深紅と浅葱
考えないように
離れようとするほど
新選組や沖田の事で頭がいっぱいになっている

自分を保てない不安を感じることもあった

土方の言葉が心地良く

決心を揺るがすものであり、葵を悩ませるものだった




屯所に戻った土方は、葵斗を呼び出した

「葵と一葵について聞かせてくれ」

〝葵斗は知らない〟と言った葵の言葉から嘘は感じられなかったが
もしかしたら知っているかも
知らなくても、何かわかるかも
という望みで質問をした

「一葵とは子供の頃から一ツ橋組でしたけど、葵は家茂様の徳川組だったのでそれほど知らないですが…
なんで急に?」

「2人を助けたくてな」


葵斗は、しばらく土方を見た







「土方さんは、何か知ってるんですか?」







< 161 / 188 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop