深紅と浅葱
新選組に将軍警護の仕事が入り、出勤した

御所から二条城に戻る間の警護

慶喜を警護する葵達を遠目に確認できた


「またやってる」


葵斗が呆れ気味に言った
その視線の先には、くじ引きをする葵の姿があった


「減ったな」


土方が葵斗をチラリ


「ですね
選ばれた子なんでしょうか」

「かもな」


警護を二手に分けている事に違和感を感じながらも、新選組の持ち場を固め指揮をとる





何事もなく警護が終えたと誰もが油断した


輿から出てきた家茂に1人の男が刀を振り上げる


後方にいたはずの葵が家茂の盾になり、赤い光を男にぶつけながら
抜いた刀で男の刀を弾く


光が見えていた沖田が葵の動きに合わせ、男を捕らえた


「この化け物が!!!」


家茂が葵を突き飛ばした







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