深紅と浅葱
「終わったのか?」

廊下から土方が声をかけるが返答がない


「開けるぞ!?」


「葵!」

「みろ!歳!傷がない!」

「すげぇ!!」

「葵!大丈夫!?」



騒ぐ幹部らの声に葵が目を開ける

山南に支えられながら
体を起こす


「沖田さんが目を覚ますまで
そばにいさせて下さい」


「もちろんだよ」

「沖田さんは、優しくて…あったかくて…
助けて貰ってばかりで…
私… 私…沖田さんに恩返しできて
よかったです」

ウトウトしながらも
沖田と繋いだ右手を放さなかった

斎藤がササッと布団を敷き
葵を横にする

「おつかれさん」

山崎が布団をポンとかける




「2人が目を覚ましたら知らせます」



山崎に任せ、幹部らが部屋を出た






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