深紅と浅葱
沖田が目覚めたのは
次の日の朝

バシッ

「触るなっ!!!」

「沖田!!何してんねん!!」

葵が沖田の手を握っていた

目覚めてすぐに顔を顰め、怒鳴る

止めようと間に入る山崎を葵が制した


「大丈夫です」


沖田の声に幹部らがバタバタと集まる
早朝稽古に行く前で皆、道着姿だ


「お体に不調はありませんか?」

「ねぇよ!!」

「総司!何という態度だ!」

「近藤さん、大丈夫ですから」

「いや!君が良くても総司の親代わりである俺は、許さない!
女性に声を荒げるなんてもっての外
総司!謝りなさい!」


その場にいた幹部全員が
近藤に呆れる

葵の説明を聞いていたにもかかわらず、普段と態度が変わらない







「すみません…」




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