深紅と浅葱
不気味な声の主を見る

「てめぇ!」

土方が威嚇する相手は、沖田をさした男



「葵 
沖田総司の力、消えてないね?
ふふふっ 凄いね
葵がせっかく助けたのに残念
僕、沖田総司の力も欲しくなっちゃった」


「逃げて!!お願い!!」


葵が沖田を土方の方へ突き飛ばす


幹部ら全員の体が固まる


葵が振り返り男を見る


「させない
あなたの奪った力、返してもらう」


男と葵の戦いが、はじまる
刀を抜き葵に向かってくる
丸腰の葵がヒラヒラと刀を避けつつ
攻撃する

「くっ、、、そぉ、、、、」


沖田が固まった体を少しづつ動かす


幹部らも徐々に動く



「ふざけんなっ なんでっ
俺が! 逃げなきゃっ
ならねぇーんだぁーーーー!!!」

「うぉら!!」  「ふんっ!」


「葵!助太刀する!」



「なんだ!?なんで皆動けるの?
僕の力が、、、
葵 君に関わると皆こうなるの?
今日は、ここまでにする
沖田君 またね」


男が去った


「私のせいで、沖田さんが狙われる事になってしまってすみません」


葵が頭を下げた


「葵 謝るのは、さっきの彼と会う為にわざとさらわれた事じゃないかな?
総司は、葵に助けられなかったら
今ここにいない
それに総司は、同じ相手に2度負けた事はないんだよ」


近藤が葵に微笑む


「どうして、、、みんな、、、」


葵の頬を涙が伝う


「あーもぉーー!また泣く!
とにかく帰ろう!
本当!腹立つんだよ!」

「総司!なんて口の利き方だ!」

「かっちゃん 無駄だって」

「葵 帰るぞ」


永倉が葵の背中を押す


すでに日が落ち
薄暗くなった道を屯所へと進んだ





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