深紅と浅葱
先日、葵が別の仕事をした日

朝餉は、葵が下ごしらえした物だったが、夕餉は奈津と須江の手が加わり食べられない状態になっていた


たった1日で屯所は散らかり

洗濯物がたまった

葵に休まれては、困る


「確かに…」


斎藤が呟いた


「話を戻すぞ!」


皆が背筋を伸ばし、土方を見る


「芹沢さんから女中を守るには
永倉と藤堂が2人を連れ出すだけじゃなく、もっと何か対策がいる」


沖田が小首を傾げた



「永倉君と藤堂君が2人を連れ出すから、葵が1人で仕事してるんです
どうして葵をのけ者にするんですか?」


「年長の葵さんに負担が掛かっていることは承知してしているよ
平隊士が手伝ってくれているし
問題ないでしょう」




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