深紅と浅葱
土方が自室に戻ると

天井からシュタッと山崎烝が降りた

「雨漏りだとよ」

「やぁ~あかんなぁ
気づかれたかと…
恐ろしい耳やで…」

「油断したんじゃねぇのか?」

「してへん 気配消してた
雨音と足音の違いが耳に入ったにしても、俺のおるとこ完全に見てた」

「偶然だろう 気をつけろよ」

「はい」












山崎が加入して数日後


幹部の集まりで

「なんで葵だけ働いてんねん」


沖田と同じように不公平だと訴えた

「葵はしっかりしてる」

「それだけ???
てっきり護身にたけてるんかと思った…ちゃうんか…
せやったら、なおさらや
3人まとまってた方が守りやすい」

「それが… 葵は、平隊士らに仕事手伝わせても、俺達に仕事させねぇんだ」



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