深紅と浅葱
「お前も 相変わらず能面のようだ」

ほんの少し葵の表情が和らぐ


「お久しぶりです
ずっと、あなたに会いたかった」

「俺もだ」


「芹沢さん 葵と知り合いか?」


「あなたが女中を虐めていた芹沢?嘘…」

「虐めておらぬ
挨拶しようと声を掛けたら逃げた」

「あ、顔怖いものね」

「お前は、怖い物知らずだもんな」

「そんなことないですよ
あなたの顔怖いと思ってるもの」

「お前くらいだぞ?俺をからかうのは!ハッハッハッ」

「変わってなくて安心しました」

「大きくなったな 今年…18か?」

「ええ」

「「はあ???」」

「ちょっとまて!奈津と須江より5つも年下なのか?」

「…そうですけど?」


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