深紅と浅葱
その頃 葵は…


「葵 堪忍
うちら、毎日出掛けてばかりやったから葵が体調崩したんや」

「同じ女中やのに…
これからは、3人でしよ!
あ、でも時々は交代で休も!」

「葵…辞めたりしんといて」

奈津と須江から説得されていた


「仕事を負担に思ったことないですよ
奈津さんと須江さんも好きです
隊士さん達にも感謝してます
浪士組で女中が虐められていると聞いていて、それを解決出来たら
元々…辞めるつもりでした
誤解だったみたいですし、そろそろ」

「さみしい」

「会えなくなるわけではありません」

「葵抜きで女中出来ない」

「…なんとかなりますよ」

「ならんわ」

「…なりま…せんか?」

「「なりまへん」」



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