深紅と浅葱
「ありがとうございました
ここで結構です」
「ここが家?」
「家は、この奥です」
「家まで送るっつってんだろ」
「隊士さんにもいつもここまでです」
「は?アイツら…普通、家に入るまで見送るだろ!!」
「ここまで送って下さるだけで嬉しいです
人として、女として扱ってくれて…
私は、恐れられる存在だったこと
思い出しました
浪士組の皆さん、大事にして下さるから、忘れてました
忘れちゃいけないのに…」
沖田は、葵の泣きそうな表情を見ないよう懐に包んだ
「お前なんか、怖くねぇ
こんな…折れそうに痩せた女
怖くねぇよ!」
チラリと葵を見れば
やはり泣きそうな顔
ここで結構です」
「ここが家?」
「家は、この奥です」
「家まで送るっつってんだろ」
「隊士さんにもいつもここまでです」
「は?アイツら…普通、家に入るまで見送るだろ!!」
「ここまで送って下さるだけで嬉しいです
人として、女として扱ってくれて…
私は、恐れられる存在だったこと
思い出しました
浪士組の皆さん、大事にして下さるから、忘れてました
忘れちゃいけないのに…」
沖田は、葵の泣きそうな表情を見ないよう懐に包んだ
「お前なんか、怖くねぇ
こんな…折れそうに痩せた女
怖くねぇよ!」
チラリと葵を見れば
やはり泣きそうな顔