深紅と浅葱
泣かせたくない
泣かせたくない




沖田の唇が葵の唇に重なる



パチッ


2人の目が合う


慌てて離れる


「初めてなのに…」

葵が両手を口元にやる

「///悪ぃ…///」


「ま…また明日!
送って下さり、ありがとうございます!」

「おぅ」


パタパタと小走りで路地裏へ行く葵の後ろ姿


家まで送ると言いつつ
送れなくなった自分の行動を思い返す


『口づけしちまった/////』



葵に惚れたことを自覚した





「ご苦労さん
葵、大丈夫だったか?」

「っ!! え、ええどうにか」


屯所に戻ると土方からの問いに
しどろもどろ



『…わかりやす!』


沖田と葵に色恋沙汰があったとわかり、沖田の肩に手を置く


「葵のこと大事にしろよ」

「へ?///何言って、そんなじゃねぇ!俺が勝手にく… あ…」

「大事にしろ!」


勝手に口づけをしたのだと察し
拳骨をする






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