深紅と浅葱
「芹沢さん ここで結構です
ありがとうございます」

「ああ」

芹沢と別れ家路に向かう路地裏


「ずいぶん親しくなったな」


黒い忍装束に身を包んだ男が
楽しげに葵を見る


「何か?」

「いや、近くを通ったんでな」

「そう」

「芹沢鴨…粛正候補に名があった
あまり、親しくするな
辛くなるぞ」

「あの人、また候補に…」

「あぁ」




数日後





土方と沖田が会津本陣からの帰り道


「お?葵じゃねぇか?」

「行こう!」


土方の袖を引っ張り、沖田が行こうとするが、土方が止めた

葵が男に声を掛けられた

葵に話し掛けた男
土方は、覚えていた

「あれは 長州の男だ」

「土方さん!!あれ!」


葵の背後へ3人の男が近寄る


「クソッ!助けるぞ!」



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