深紅と浅葱
屯所の門前に沖田の姿

土方を見つけると沖田が駆け寄る


「おせぇぞ」

「総司の言ったとおり雨に降られてな…傘のない娘を送ってたんだ」

「娘に傘を貸して走って帰りゃ良いだろ」

「なんつーか
俺が送りたいって思ったんだ」

「あぁ…美人だったんだ」

「おう 傘、ありがとうな」

「はいはい どういたしまして」


土方の帰りが遅いことを心配して、待っていた自分が馬鹿馬鹿しく思え
適当に言って土方より先に門を潜る


広間に行くと皆が勢揃い


「遅かったな」

「人助けをしたそうですよ」


低い声で言う近藤に沖田が答えた


「それで、許可は貰えたのか?」

「もちろん 近日中に隊士募集して名簿作成し提出するようにと」

「うむ」




現在、壬生浪士組は24名

仕事を貰う為に人員を増やし
組織作りをすることになった









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