深紅と浅葱
翌日


浪士組の門前


「葵 帰るのか?」

「ええ 佐々木さんに借り物も返せましたから」

「葵…俺に気を使っているのなら
余計な気遣いだ」

「どうして佐々木さんに気を使うんです?
雨が降るそうなので帰りますね」

「は?雨?
まてまて!せめて、浪士組の皆に会って行けば良い」

「昨夜… 仕事が一緒でした」

「それで近藤らが、態度を変えたりせぬ!俺も、葵と話がしたい」

「佐々木さん 皆さんによろしくお伝え下さい」


葵を引き留めることが出来ず
浪士組の皆ががっかりする様を浮かべながら、浪士組の屯所に入る


予想上回るがっかりぶりに

「すまん 力不足だ」






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